チームリーダとしてやってきたことの振り返り

この記事は株式会社SUPER STUDIOのAdvent Calendar 2023の 12/8の記事です。

初めに

昨年8月に転職して新しい職場になった。新しい環境では今までと変わらずコードを書いているけどチームマネージメントに関しては、やる量が増えてきた。もともとそういうマネージメントということに関して抵抗はなかったので、新しいチャレンジと思って色々やってきたので、今回はその振り返りをしたいと思う。

やったこと

やったことを羅列してみる - 振り返り方法を幾つか試してみた。 開発プロセスアジャイル開発、スクラムを採用しているのでスプリントの終わりには振り返りがある。が、その振り返りがチームとしての振り返りになっていなかった気がした。少しマンネリ化しているようにも思えたので新しい振り返りをやってみて、そのマンネリ化を変えてみた。

  • モブプロ・ペアプロ

    • 若いエンジニアが多いので、モブ設計、モブプロ、を行った。そこで色々議論しながら、どういう風に作るべきか指針を話、チームで共通認識を持ちながら進めるようにした。
  • テストコードを後回しにしない

    • テストコード作成が開発チケットと別で切られることが多く、後回しになりがちだった。テストコード作成も開発タスクの一部なので、チケットの完了の定義に「RSpecが作成されていること」を入れるようにしたり、PRレビュー時にテストを作るように指摘し続けた。結果RSpecの作成が当たり前になった。
  • チームメンバーの相互理解のためにドラッカー風エクササイズをやった

    • 前職でやって良かったので、ここに来て同じようにやってみた。それぞれどういう価値観を持って仕事をしているのか知れるよい機会になった。
  • 1on1や朝の雑談などコミニケーションを取ることを意識した

    • リモート環境で仕事しているので、テキストのコミニケーションだけではなく、実際に声を交わして会話するようにした。1on1も定期的にやっているが、それだけではなく朝仕事を始める前に雑談する時間を設けていた。会話は大事です。

上記以外にも実装方針、方法の提案をしたり、勉強会で発表したりなどなど色々やった。

やったこと詳細

振り返り方法

試した振り返り方法は主に以下の3つ。

  • KPT
  • YWT
  • Fun Done Learn

それぞれ特徴があるので、どれが良いということはなく、チームの状況によるとは思う。チームが立ち上げ時期の時はYWT。チームが良い感じで動き始めたらKPTが良いとは思う。個人的にはFun Done Learnが好きだ(チームメンバーが今どういうところに楽しさを覚えて仕事しているかが分かるから)。今はKPTをやっている。途中チームメンバーから別の振り返り方法をやってみたいという提案があったので、それもやってみた。こういう提案も振り返りを通してより良いチームの進め方を考えてのことなので嬉しい提案だった。 KPTやYWT、Fun Done Learnについては、こちら にも書いてみました。

モブプロ・ペアプロ

チームで認識を合わせながら進めるという点でモブプロは結構有効だった。開発予定の機能について、自分はよく知っているが自分以外のチームメンバーは知っていることが少ないので、どう設計して開発すると良いか知っている知識を共有しながら一緒に設計してみた。そしてそれを何度か繰り返した結果、メンバーに知識が浸透していると感じた瞬間があった。チームとしての成長を感じた瞬間だった。 また別の利点として重要な機能の開発をモブプロすることで、後にソロで開発をしても認識のずれがなく進められたということがあった。今後もモブプロ・ペアプロは続けたい。 ちなみにリモート環境でモブプロ・ペアプロをどうやったかでいうと使ったツールは以下のもの。

  • VSCode Live Share
  • Slack Haddle (最近はこっちも使っている)
  • Metalife or oVice (会話や画像共有で使っている)

相互理解のためにドラッカー風エクササイズをやった

エクササイズの流れ
上で示したような進め方でやってみた。人数は5人だったが内容を記載した後の各自の発表だけで1時間は使ってしまった。色々新しい発見もあり盛り上がった。で、最後の全体を見ての振り返りは別日で30分とってやった。リモート環境でチームで仕事していると、なかなかメンバーの考え方、価値観の理解が難しいと思うが、こういうエクササイズをやって相互理解が進むならやって損はないと思う。今後も新しいメンバーが入った時にでもやってみたいと思う。

最後に

今また新しい役割を担当している。ということで引き続き色々とチャレンジしていきたいと思う。